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初めてのBCでも 安心して楽しめるツアー体験「BACKCOUNTRY CHALLENGE」Vol.1

 

 

初めてのBCでも 安心して楽しめるツアー体験「BACKCOUNTRY CHALLENGE @hakuba」
Vol.1(前編)

「ダイナミックなノートラックバーンすべってみたい」
そんな人のために安全にバックカントリーを楽しむことができるガイドクラブのBC ツアーを紹介。
Photographs:Go Ito、Mayuko Ami

 

 

安全にバックカントリーを楽しもう
「新雪のノートラックバーンをすべりたい」「広大な景色の中、ダイナミックな斜面をすべりたい」そんな願いを叶えることができるのがバックカントリー。しかしそこにはいろいろな危険がひそんでいるので、決して安易に足を踏み入れてはいけない。分かっているけど、その魅力的なポイントに挑戦しないなんてもったいない。と考える人には、的確なポイント選びと安全に楽しむための基本を教えてくれるBC ツアーがおすすめ。
そこで今回は、【ゲレンデでスピードコントロールしながらすべることができる】【ゲレンデでパウダー滑走の経験がある】という2項目をクリアすれば、BC 初心者でも参加できる白馬のガイドクラブ「番亭~ Bamboo Tail ~」のツアーを、BC 経験は数回程度という2人のガールズが体験した様子をレポートしていこう。

 

 

ツアーに参加してくれたのは……

 


鈴木 如 (すずき・いく)
長野県に在住し、スノーボード歴は20年。ケガの応急処置を勉強していたときにバックカントリーと出会う。山での色々なシチュエーションに対応できるようになるのが目標。

 


吉田あみ (よしだ・あみ)
新潟県に在住し、スノーボード歴は20年。サイドカントリーを経験したことから、もっといろいろな山の自然地形をすべってみたいと考えるようになったことでバックカントリーをはじめる。

 

 

ガイドしてくれるのは……

 


竹尾雄宇 (たけお・ゆう)
元JSBA プロスノーボーダー。20代前半からバックカントリーガイドを始め、さまざまな資格を所有。バックカントリーガイドクラブ「番亭~ Bamboo Tail ~」を立ち上げ、チーフガイドとして活動中。スポンサー:K2、Marmot、bca、TUBBS、HIMARAK、COSLABO WAX、A.R.K、PAP、3939

 

 

 

 

am7:00 集合

@番亭~ Bamboo Tail ~

 

初めてのBCはガイドツアーで体験
ツアー当日はガイドクラブに集合し、ツアー参加者とガイドとの顔合わせからスタート。そして、この日登るルートの確認や道具の設定を行なう。ここでしっかりと準備を行なうことで雪の上で慌てずにBCを楽しむことができるので、ふたりも真剣に話を聞く。そしてここでは、山に必要な道具はすべてレンタル可能。最新モデルも用意されているので「もうすでに道具はもっている」という人もつい使ってみたくなる物が多い。そこでふたりは、ハイクアップ時の負担を軽減することができるスプリットボードに初挑戦することにした。

 


①地図を見て本日のルートを確認 ②スプリットボードのレンタルも充実 ③BC 専用ギアももちろんすべてレンタルできる ④エアバックが内蔵されたバックパックもレンタル可

 

 

 

 

am8:00 移動

@栂池高原

 

ゴンドラを上がっていよいよBC エリアへ
この日は栂池高原のゴンドラ上から、さらにロープウエーで上がった地点からハイクアップを開始するコースが積雪状態もよくすべりやすいだろうということで栂池高原へ。麓で入山届を出し、ゴンドラで中腹へ。そこからビーコンの電波を察知して開くゲートを通過して、通常この時期は営業していないロープウエー乗り場へ。ガイドクラブが特別な許可を得ているので、ツアー時にロープウエーを利用することができ、歩く時間を大幅に短縮することができるのだ。ゲートを出たらいよいよBCエリアとなる。
バックカントリーを楽しむためには、その時の天気や雪質がとても重要といえる。しかし、休日とベストコンディションが重なることも多くないので、「いいときにすべることができない」なんて悲しむ人もいるかもしれないが、そういった人でもガイドクラブを利用すれば、その時のベストな場所へ案内してもらうことができる。この日は前日に降雪があったものの、小雪がちらつく曇り空で天気はいまいちかと思っていたが、ゴンドラ、ロープウエーと乗り継いでいくと、徐々に雲が晴れていく。その地域の情報を毎日チェックしてるガイドだからこそ予想できる状況といってもいいだろう。

 

① BC は登山と同じなので、登山届が必要 ②③ロープウエーを使って一気に山頂近くまで ④ゲレンデの外へ続くゲートは、ビーコンを持っている人のみが通れる

 

 

BC の必需品


① ビーコン:通常は電波を送信モードにして使用。受信モードに切り替えることで、埋没者の大まかな位置を特定する
②プローブ:雪面に挿して埋没者を確認する捜索棒
③スコップ:プローブで確認した埋没者を掘り出す

 

 

道具の意味と使い方を知ろう
ビーコン、プローブ、スコップは、BCシーンで命を守るために欠かせない道具。しかし、持っているだけではその効果を発揮することはできない。そのため、ツアーでは山に登り始める前に、道具の意味や基本の使い方をレクチャーしている。いざという時に困らないためにしっかりと身に付けておこう。1.2.ビーコンを使った捜索方法のシミュレーションを行なう 3.4. 道具の使い方や意味を知ることができる

 

 


①② ビーコンを使った捜索方法のシミュレーションを行なう
③④ 道具の使い方や意味を知ることができる

 

 

am9:30 ハイクアップ

@ 栂池ロープウエー・自然園駅

 

できるだけ楽をして登っていこう
ハイクアップには朝レンタルしたスプリットボードを使用する。スプリットボードとは縦に2つに割れたスノボードを、それぞれの足に装着してスキーのように歩くことができるもの。その2つをまたひとつに組み合わせることで、通常通りライディングできる。ボードを背負って歩く必要が無いので疲労を軽減してくれる。ライディングを楽しむためにできるだけ楽をして登ることが大切。
ハイクアップでは、参加メンバーの体力や経験値に応じてガイドがスピードを調整してくれる。途中で何度か休憩をはさみ、水分補給をしたり行動食でお腹を満たしたりしながら、焦らずに山の景色を楽しみながら歩くことができた。このように山頂までの道のりで「どんなラインを描こうかな」とそれぞれがライディングイメージを膨らませ気持ちを高めていった。

 

 

スプリットボードとは?


センターから2つに割れる構造のボード。ライディング時とウォーキング時に合わせて、バンディングを簡単に付け替えることができる。


ボードについている金具を外して2枚にする

 


ソール面にすべり止めのシールを貼る

 


スキーのように装着できる

 

 

ハイクアップを楽しむのもバックカントリーの醍醐味のひとつ

ガイドを先頭に1時間ちょっとのハイクアップ。地形や植物などについて楽しく喋りながらゆっくりと歩いていく

 

 

>Vol.2(後編)に続く